
地蔵菩薩

お地蔵さまは日本で最も愛されている仏様の一つです。
道端でふと見かけ、身近に出会うほとけさまといえば、きっとお地蔵さまを思い浮かべるのではないでしょうか?
お地蔵さまは正しくは 地蔵菩薩(じぞうぼさつ) と呼ばれる 菩薩様です。
私たち人間は、生きていれば必ず 四苦八苦(しくはっく) の壁にぶち当たります。
四苦は生まれる苦しみ、 老いる苦しみ、 病気になる苦しみ、 死ぬ苦しみ
八苦は 愛する人と別れる苦しみ、 嫌いな人に会う苦しみ、 欲しいものが手に入らない苦しみ、 肉体と精神が思うようにいかない苦しみ、 そして、上記の四苦を含めた8つの苦しみ
そのようなさまざまな人々の深い苦しみを、お地蔵さまは 身代わりとなり受け止めて下さる のです。
お地蔵さまの 地 は大地を意味し、 蔵 は包み込むという意味で、お地蔵さまはすべての命を育む大地のように、私達を包み込んで下さると言われており、
さまざまなところへ現れて、私達を苦しみから救って下さる仏様なのです。
大地の徳を備えた仏様なので、お寺だけでなく屋根のない道筋などで私達を見守って下さっているのです。
お地蔵さまがきらびやかな装身具を身に付けてはいません。
お袈裟を身にまとい、人間である私達に最も近い姿で私たちの苦しみに寄り添って下さるかそらなのです。
本日は梅花流の講習会で 地蔵菩薩御和讃 地蔵菩薩御詠歌 をお唱えしました。
お寺のお堂、お墓や道路の道筋などでお地蔵さまを見かけた時は、静かに手を合わせて下さい。
そして自分だけでなく多くの人が苦しんでいることに思いを馳せて頂きたいものです。
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