お寺で見かける卵型のお墓
お寺の敷地内で、縦に長い卵のような石が乗ったお墓を見かけたことがありませんか?
この卵型のお墓は 無縫塔(むほうとう) と言い、滑らかで卵のような形をしていることから別名 卵塔(らんとう)とも呼ばれています。
主に禅宗の僧侶のお墓として建てられるため、民間霊園ではまず見かけることはありません。

無縫塔(むほうとう)、その名の由来は 縫い目がない ということにあります。
接合部や縫い目がなく、一枚の石から彫り出されている構造で、強固で耐久性に優れており、長い年月を経てもその姿を留めています。
縫い目がない、これは、仏教において悟りの境地を表す 円相(えんそう) に通じるものと考えられています。

円相(えんそう)は禅宗における書画の一つです。
円は欠けることのない無限を表したり、全てが始まりでもあり終わりでもあり、悟りや心理、宇宙全体などをこの円相が表現しているといわれています。
また、死と再生、輪廻転生といった仏教の思想とも深く関わっています。

無縫塔(むほうとう)は、ただ静かにそこに立つだけで、私たちに多くのことを語りかけてくれる、そんな不思議な力を持っているかのようです。
本日2月26日は私の祖父であり、雲林寺28世住職 大慈提三(だいじたいざん)大和尚の命日でした。

28世住職の法要を修行することで、歴代住職の遺徳を偲び、彼らの生前の修行の功徳をたたえ、その教えを心に留めることができました。
お寺にお越しの際、無縫塔(むほうとう)に手を合わせてみてはいかがでしょうか?
静かな境内に佇む無縫塔(むほうとう)を目にすることで、私たちは日々の忙しさから離れ、静かなひとときの中で自分自身と向き合うことができるかもしれません。






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