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ダルマさんはなぜ赤い?

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

ダルマさんと言えば、商売繁盛、開運出世の縁起物(えんぎもの)、

また選挙の時には必ずといっていいほど必勝祈願のダルマさんが目に映ります。

「ダルマさんがこ~ろんだ!」でおなじみの達磨大師(だるまだいし)は、5~6世紀に中国で活躍したお坊さんです。

雲林寺0279-82-2201 群馬県吾妻郡長野原町長野原73

禅宗をインドから中国に広め大成させた、中国禅宗の開祖(創始者)です。

今現在の禅宗のお坊さんの師匠をたどれば必ず達磨大師(だるまだいし)にたどり着きます。

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

では、なぜダルマさん、達磨大師は赤いのでしょうか?

これには逸話があります。

少林寺(中国)で壁面に向かって坐禅を続ける達磨大師のもとに

「弟子にして下さい」

と、ひとりの僧侶がやってきます。

その僧侶はのちに 慧可(えか)大師 と呼ばれ、達磨大師を継いで二祖となるのですが、

達磨大師は坐禅を続けるのみ。

慧可(えか)大師は 禅の教え、仏道を求めるのですが、達磨大師はすぐには受け入れませんでした。

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

ある年の冬、雪が降り始め慧可大師の腕が雪に埋もれても達磨大師は無視続けました。

ついに慧可大師は自分の求道心を示すために自分の 左肘を刀で切り落とし、達磨大師に差し出すのでした。

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

その返り血を浴び、達磨大師は赤色になったと言われています。

この求道の場面は 慧可断臂(えかだんぴ) と言われ

「強い決意や真意を相手に示すこと」 を意味する四字熟語にもなりました。

そして、ついに達磨大師は弟子と認め、禅の教えが慧可に受け継がれ、伝わっていったのです。

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

達磨大師は禅の教えは非常に難解であり厳しい修行を伴うことから生半可な気持ちでは理解できない事を伝えたかったのかもしれません。

雲林寺0279-82-2201 群馬県吾妻郡長野原町長野原73

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人は、ころがっても、ころがっても、そこから、立ち上がる力が第一だ。

倒れてもくじけず起き上がること。

つらいことにめげずにがんばりぬくこと。

ダルマ(達磨大師)はその強い眼力で、七転八起 を伝え人々の心の支えとなっています。

空中に広がる600巻

 

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