
魂をむかえ、そしてまたお見送りする

施食会 せじきえ は 施餓鬼会 せがきえ とも呼ばれ、亡くなった人々に感謝の誠を捧げるために食を施させていただくという大切な行事です。
雲林寺ではお盆の合同法要と合わせて厳修しております。
ではいったいどのような法要なのでしょうか??
施食会(せじきえ)法要には 差定(さじょう)という式の流れ、法要のプログラムのようなものが決められています。
その流れすべてに意義があります。
法要のはじまりは、3回の鐘の音からはじまります。
1回目は法堂の準備が整った事
2回目は本堂に僧侶が上殿(本堂に入ること)した事
3回目は 導師の上殿準備が整った事 を伝えるためとされています。
最後に導師(住職)が本堂に入ります。
チン! ドン! ジャラ~ン! と賑やかな鳴り物が響き渡る場面がございます。
初めて施食会(せじきえ)に参列して、驚いた経験がある方もいるかもしれません。
これは曹洞宗のみで見られる光景で、鼓鈸三通(くはつさんつう)と呼ばれます。
その後、施食会をはじめるにあたり、導師が言葉を述べます。
大悲呪(だいひしゅ)という観音菩薩の功徳について述べたお経を詠みます。
参拝者皆様に御焼香をして頂きます。
毎年、皆様が故人様を偲び、ていねいに御焼香されているのが印象的です。
そして、最後にまた チン! ドン! ジャラ~ン! と賑やかに鼓鈸三通(くはつさんつう)が鳴ります。
これは故人様が 仏の弟子として仏の世界へと旅立つこと盛大にお見送りする という意味があります。
明日は、雲林寺の大施食会です。
故人様への敬意を欠かすことなく、魂を迎え、そしてまた見送りたいものです。
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