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烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)|東司(とうす)|トイレ掃除で運気を上げる

群馬県吾妻郡長野原町長野原73 雲林寺0279-82-2201

禅寺のお手洗いを東司(とうす)といいます。

トイレのことを、何故、方角を含む言葉である東司と表現するのでしょうか。

雲林寺 東司

なぜ、東司なのか。諸説由来があり、本当のところはわかりません。

東司にもしっかりと本尊様が存在します。
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)といいます。

烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう) 雲林寺

密教経典で登場する明王ですが、便所を清めるという功徳があります。

便所という場所はやはり昔から嫌がられ、魔物の入り口であるともされていました。
そのためその魔の入り口を抑える仏としてこの烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が安置されたわけです。

この世の汚れを炎で焼き尽くし、浄化する力を持つと信じられ「トイレの守護尊」として、人々の暮らしを守ってきました。

ところで、トイレ掃除は金運に効果があり、開運の元と言われます。芸能人や著名人でもトイレ掃除を続けて成功を収めた人がたくさんいます。

ビートたけしは若いころに師匠に“トイレを綺麗に掃除しろ”と言われてから30年以上、ずっとトイレ掃除をやり続けてきたそうです。自分の家だけでなく、ロケ先や公園のトイレ掃除もしたそうです。TVで「オレが成功しているのは、トイレ掃除のお陰」と断言しております。

星野仙一(野球監督)は 明治大学時代、監督に一人でトイレ掃除をさせられていたそうです。何故、自分だけこんなことさせられるんだろうと、監督に質問したところ「トイレ掃除を続ける事によって、低い心になれるのだよ。選手みんなの心がわかるようになる・・・」と言われたそうです。その後自身が監督となり、多くの結果を残したのはトイレ掃除のお陰だったのかもしれません。

松下幸之助(パナソニック創業者)は松下電器が小さな町工場だったときに、大掃除でトイレだけが誰も手をつけていないことに気付き、自ら掃除をしたそうです。そのことかきっかけで、「モノを作るだけでなく掃除もできるような人間を作らねば」と気づき、後に松下政経塾を開くことになります。松下政経塾では、松下幸之助氏が自ら指導したのはトイレ掃除だけだったそうです。

本田宗一郎(ホンダ創業者) 本田宗一郎さんは、あえて工場の真ん中にトイレを作りトイレ掃除を大事にしていたそうです。ホンダが本格的に大規模な生産ラインを日本でつくった時にも、最もこだわったのが従業員用のトイレでした。そして、当時日本で最新式だった水洗トイレを導入したんだそうです。

烏枢沙摩明王に感謝しながら、トイレ掃除に励むだけで、ストレスやマイナスの感情など、心の中にあるゴミがきれいになり、運気がアップするのかもしれません。

2023年立春 2月4日~18日は何かを始めるのにとても良い期間です

 

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