先代の願いと共に
本日供養させて頂いた忠霊塔は、私の祖父である28世住職 大慈提三大和尚(1910~2012)の時に建立されたものであります。

以来この塔は、戦争で亡き方を忘れぬためのしるしとして、また平和を願う祈りの場として、今日まで境内に静かに立ち続けております。

世界に目を向けますと、今なお、いつもどこかで争いが起きております。
そしてその影響は遠い国の出来事にとどまらず、物価の上昇や暮らしの不安となって、日本に生きる私たちの日常にも及んでおります。

だからこそ、私たちはこの忠霊塔の前で、ただ過去を偲ぶだけではなく、尊い命の犠牲の上に今の平穏があることを深く受けとめ、2度と同じ悲しみを繰り返してはならないと心に誓うのであります。
お釈迦様の教えは、憎しみに憎しみを重ねるのではなく、
悲しみの連なりをどこかで止める道、
悲しみを増やす執着を止める道 を示してくださいます。

悲しみを手放すことは 執着を手放す事 なのかもしれません。
争いを離れ、思いやりを持ち、穏やかな心で日々を送ることを大切にしてまいりたいものです。






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