布施の意味|最上の布施とは?
葬儀や法事、行事のときに、布施といってお金を納めますが、これだけが布施ではありません。
布施の本来の意味は、苦しみ、困っている人に、慈悲の気持ちで何かを与えることです。
見返りを求めたり、自慢したりしては布施ではありません。
布施をした自分、布施を受けた人、布施した物、この三つを自分の心に留めない
この三つを 忘れてしまう気持ち、これが本当の布施といえます。
布施には、色々な方法があります。
身施 シンセ | 自分で動いて、働いて奉仕する |
心施 シンセ | 相手を思いやる |
眼施 ガンセ | 優しいまなざし |
和顔施 ワガンセ | 慈愛に満ちた表情 |
言施 ゴンセ | 心のこもった言葉づかい |
床座施 ショウザセ | 立場を譲る |
それでは、布施の中で最上の行いは何でしょうか?
それは 無畏施 ムイセ といい、不安、恐怖などを取り除いてあげる ことです。
苦しんでいる人のそばにいてあげる。
悩みを聞いてあげる。
何が手伝ってあげる。
これだけしてあげたのに! と何かを求めたり、「ありがとう」の言葉を期待してはいけません。
何かして、相手に対し自分が役に立つ。
それを心に留めない、忘れてしまう気持ち。
これが本当の布施といえます。
布施行をすることによって、魂を磨き、彼岸(悟り境地)に近づいていきたいものです。
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