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子育ての三条件|待つ・許す・願う|イルカのパフォーマンスに学ぶ

お坊さんとイルカ 雲林寺

水族館のイルカショーをご覧になられた方は多くいらっしゃると思います。

イルカたちのダイナミックなジャンプや、トレーナーとの息の合ったパフォーマンス。

イルカに言葉は伝わらないのに、どう教育すれば、こんなに凄い芸ができるのか?

ショーに感動しつつも、「どうやって、イルカを教育しているのか?」私はいつも疑問に思います。

イルカ 雲林寺 長野原

イルカにジャンプを教える時、トレーナーはひたすら待つそうです。待ってさえいればイルカは勝手にジャンプし、それを褒めてあげればジャンプすることを覚えてくれるそうです。

バイバイ(胸ビレを振る)を教えたければ、ただひたすら待つ。待っていれば勝手に胸ビレを振る時が来る。トレーナーはただそれを褒めるだけ。イルカのトレーニングはこれの繰り返しなんだそうです。

ひたすら「待つ」ことでイルカの能力を最大限引き出せるそうです。

では、「待つ」ことができないトレーナーに育てられたイルカはどうなってしまうのでしょうか?

トレーナーが教えてくれるまで何もしないイルカに育つそうです。

「何もしない」=「何も考えない」

その結果、すごく短気なイルカに育つそうです。すぐに「どうすればいいの?」「わからない!」…と、考えることをすぐにあきらめてしまう、そんなイルカになるのだそうです。

しかし、「待つ」ことのできるトレーナーに育てられたイルカは、いつも「何をすればトレーナーは褒めてくれるのだろう?」と自分で考えるようになるんだそうです。

何も教えなくても、イルカが自ら考え、学ぼうとする。イルカが手を振ってみたり、回転してみたり、ジャンプしてみたり。時には想像もできないような面白いパフォーマンス見せてくれるそうです。あとは、それを褒めてあげればいいだけ。

イルカのパフォーマンスには子育てのヒントが見えます。

待つ 雲林寺

「待つ」こと。

とはいえ人間の親にとって「待つ」ことは難しいと思います。忙しい時は特に難しいです。

そして、親は自分自身の子どもに対し「待つ」ことができても、世の中が待ってくれない場合もあります。

「待」という漢字は「彳」(ぎょうにんべん)→行人→修行する人 に「寺」を書きます。

「待つ」ことは修行なのかもしれません。

待 雲林寺

子育の三条件は

「待つ・許す・願う」である。と教えて頂いたことがあります。

この3つを忘れずに、子どもたちを見つめてあげたいものです。

母あるは幸いなり 父あるも幸いなり

お釈迦さまのおことばです。

 

五観の偈|いただきます、ごちそうさま|食事を見直せば人生が変わります

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