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思いやりの言葉|愛語

言 雲林寺

私ども雲林寺のある檀家さんのお宅へお邪魔した時に目にした色紙に心に残る言葉がありました。

“たった一言が人の心を傷つける”

“たった一言が人の心を暖める”

という言葉です。何気ない言葉ではありますが、考えさせられます。

思いやりの言葉というのは、

心のこもったことば、美しいことば、敬いのあることば、正しいことばが重なり合ったものといえるでしょう。

言葉は瞬時に発せられるもので、一度言ってしまった言葉はもう取り返せません。

文字でしたら消しゴムで消すと見えなくなりますが、憎まれ口をたたいた後で

「あの時はついカッとなってしまって」

と謝っても、お互いに後味の悪いものがあります。言葉はその意味で重要な人間性をあらわすものです。

曹洞宗の開祖道元禅師様は「修証義」というお経の中で“愛語”ということを述べられております。

道元禅師 雲林寺

愛語とは、母がいとし子を愛するように、慈しみの心をもってすべての人に言葉することであります。

人の善い行いは心よりほめたたえ、人の悪い行いはあわれめばとて、いささかもののしってはいけません。人の悪口を言ってもこの世は幸せにはならないからです。

姑が嫁を、嫁が姑を、資本経営が労働組合を、労働組合が資本経営を、自由主義が共産主義を、共産主義が自由主義を、いつまでもののしっていても、家庭の幸福も、会社の繁栄も、世界の平和もあり得ません。

近隣の付き合いから国際外交に至るまで、みな愛語、思いやりの言葉が根本です。

私たちが使っている日常会話の中に、少しでも思いやりの言葉を持とうではありませんか。

ありがとう

すみません

ごくろうさま

おかげさまで

こんにちは

このような美しい愛語が、人の心を動かし、社会を動かし、やがて天地をも動かす力となることを皆で理解し合い、願いたいものです。

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