精進
スポーツの世界に、「努力は嘘をつかない」という格言があります。
では、がむしゃらに努力すれば、必ず勝てるのかというと、そうではありません。
練習量が1番多い人が 結果も1番になる とは限らないのです。
プロ野球選手は小学生から高校卒業までの間にだいたい2万時間練習する、と言われています。
学生時代の春休み、夏休み、冬休みはおそらく練習時間が増加することが予想されますので長期休暇分も考慮します。
小学生…(平日3時間×244日+休日8時間×121日)×3年間=5,100時間
中学生…(平日3時間×244日+休日8時間×121日)×3年間=5,100時間 高校生…(平日6時間×244日+休日8時間×121日)×3年間=7,296時間 中高生の長期休暇分…(休暇中65日分×8時間)×6年間=3,120時間 合計20,616時間(859日分) |
球界で、少ない練習時間でトップになっている 生まれつきの天才 は見つかっていないそうです。
一流になる要因でただ一つ見つかっているのは、努力量だけです。
努力する ことを 仏教では 精進 しょうじん といいます。
精 という言葉は「雑念をまじえず、それ一筋であること=まじりけのないこと」という意味ですから「目標に向かって、ただ一筋に進んでいくこと」ということになります。
プロ野球界で活躍されている選手の皆様は、まじりけのない純粋な気持で、疑うこと無く、ただただ努力し、進んでいった結果なのではないのかと、私凡人は思うのです。
「どんなに硬い石も、それを目がけて常に少量の水を流し続けていれば、変形したり、割れる時がやってくる」(仏遺教経)
お釈迦様の教えです。 努力し、継続することによって固い石に穴をあけるのです。
さまざまな境遇にありながらも、今在る場所や与えられた役目を精一杯に果たす。
ただただ日々与えられた役目をたゆまずに行い続け 精進することで 魂が磨かれ 彼岸(悟り境地)へ近づくのではないかと思います。
この記事へのコメントはありません。