禅定（ぜんじょう）
大事な場面で、心を落ち着け、いつも通りの実力を発揮する事 は簡単な事ではありません。
大勢の人の前だったり、緊張した雰囲気の中では 心が散乱し、集中が妨げられます。
では、どんな状況でも集中し、実力を発揮するには、日頃、どんな訓練をすれば良いのでしょうか？
どの分野でも、名人とか達人とか言われる人は、大事な場面で強烈な集中力を発揮します。
彼らは日頃、どんな状況であれ、心を散乱させない訓練を、どのようにしているのでしょうか？
「ボールが止まって見える」と豪語した打撃の神様・川上哲治（１９２０－２０１３年）は現役引退後に「禅」と出合い、禅語をかみしめながら野球道を切り開きました。
「ZEN（禅）マスター」のあだ名で知られる フィル・ジャクソンというバスケットボールNBAの歴代、最も優れたコーチは11回優勝するというダントツのコートとして業績があり、配下の選手にはマイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、デニス・ロッドマンといったNBA屈指の看板選手がいました。
４００戦無敗の男で知られる総合格闘家のヒクソン・グレイシーも 坐禅 を日々のルーティンに取り入れていたそうです。
他、Appleの創業者であり、伝説となった故・スティーブ・ジョブズ、京セラの創業者でありＪＡＬの再建を担った稲盛和夫氏も社訓に 禅 を取り入れ社員を教育しました。
曹洞宗の教えの根幹は坐禅にあります。それはお釈迦さまが坐禅の修行に精進され、悟りを開かれたことに由来するものです。
禅 は物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応していく心のはたらきを調えることを指します。そして坐ることによって身体を安定させ、心を集中させることで身・息・心の調和をはかります。
六波羅蜜の教えに 禅定（精神を統一し安定させること）という徳行があります。
幸い、坐禅 はお金がかからず、だれでもどこでもやることができます！
お彼岸の教え 禅定 ぜんじょう を極め、魂を磨き、彼岸（悟り境地）に近づいていきたいものです。
この記事へのコメントはありません。