暁天坐禅(きょうてんざぜん)
早朝の坐禅、早朝の写経のご予約が立て続けにございました。
坐禅はいつ行っても構わないのですが、他の時間帯と比べ朝の時間帯の方が坐禅の効果が引き出しやすいようです。

朝は、1日の中でもっとも外部からの刺激が少ない時間帯です。
静かな環境と交通量の少ない道路、人間の身体や脳も雑念に邪魔されにくく、
深い集中状態に入りやすくなります。

大本山永平寺では、毎日3時半に起床し 3時45分より 暁天坐禅(きょうてんざぜん)を行います。
暁天坐禅(きょうてんざぜん)とは、早朝に行う坐禅のことで、
暁天(きょうてん)とは、明け方の空という意味です。

「起きて半畳、寝て一畳」
という言葉がありますが、文字通り永平寺の修行僧は一畳の単(スペース)で寝て、起きたらその単(スペース)で坐禅や食事をいたします。
就寝していた修行僧は、振鈴の音により、起床し洗面を済ませた後、速やかに僧堂に向かい坐禅を組みます。
眠っていた身体を目覚めさせるように大きく呼吸をして、上半身をゆっくり左右に揺らし、身体と呼吸を調え、40分の坐禅に集中します。
暁天坐禅(きょうてんざぜん)は、なぜ修行の一つとして取り入れられているのでしょうか?
朝ぐらいゆっくりしたいのが忙しい現代人の本音かと思います。
ゆっくりとは真逆の修行僧の朝に何か答えがありそうな気がいたします。
人間は朝の思考によって、一日の調子が決まってしまう、と科学的に証明されています。
世界の並み居る経営者、起業家、アスリート達は、朝から坐禅や瞑想を取り入れているのは有名な話です。

心を一か所に集中し自分と向き合い 無 になる。
坐ることによって身・息・心を統一するのが坐禅ということです。
しかし、最初から 無の境地 になることはとても難しいかと思います。
そんな時、朝特有の鳥のさえずり、木々をゆらす風の音 などに集中すると、無の境地に近づき、すがすがしい坐禅の体験ができるかもしれません。
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