般若(はんにゃ)の風
経典をアコーディオンのように空中に広げ、大声で流し読みすることを 転読(てんどく)といいます。
なぜ転読するのでしょう?
経典は怖ろしく膨大な文字数があるため、当然、全て正しく声に出して1巻を読み上げるのに1時間以上はかかってしまいます。
パラパラとダイナミックに勢いよく経典を振る、転読 の作法は読んだことと同じ功徳があるとされています。
パラパラと経典を広げ流し読むことで、清らかな 般若の風 が起きるとされ、この風をあびることにより参列の皆様の健康成就につながるとされています。
そして最後に
降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)
と大きな声で叫びます。
一切の悪い心を取り除き、清浄な人間として完成すること
を誓い、祈る言葉です。
お釈迦さまの教えを書き残された経典は、7000巻余りありますが、そのすべての経典の根幹の教えが 因果応報(いんがおうほう)です。
善い行いをすれば善い結果が返り、悪い行いをすれば悪い結果が返ってくるのです。
善い行いをすれば善い結果が返るのですから、
実は 人生を幸せに生きる秘訣 が込められた教えなのです。
仏教では全ての行動には原因と結果が伴い、それを決めていくのは自分自身であると言うのが本来の意味であります。
自分のまいた種の結果は、自分に現れる
他人が見ている、見ていないも関係ありませんから、因果応報 を理解し、善い種まきに努めるようにし、悪い種まきはしないよう心掛けていきたいものです。
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