涅槃図公開

2月15日はお釈迦様が入滅(お亡くなりなる)された日です。
雲林寺では2月28日まで 涅槃図(ねはんず)を本堂内に公開しております。
涅槃図とは、お釈迦様が入滅したときの様子を描いたものです。
お釈迦様が入滅したことを 涅槃(ねはん)に入る ということから、この絵を 涅槃図 といいます。
雲林寺の涅槃図は寛政7年(1795年)より伝来のものです。
230年前に描かれた涅槃図です。
2月15日、群馬県吾妻郡内の4ケ寺で、各寺院の涅槃図を一斉公開致します。
雲林寺では、涅槃図解説の冊子 構図に込められた祈りと願い をお渡し致します。
また、雲林寺境内にある 寝釈迦像 も合わせてご覧になられてはいかがでしょうか?
右手を枕にして頭を支え、薄目を開けているお釈迦様
この姿はお釈迦様の現世での最後の姿を表現したものです。
涅槃図は 理想の死の在り方 が示されています。
「もろもろの存在は変わってゆく。怠らず精進しなさい。」
という最期の言葉を残し、静かに息をひきとったお釈迦様。
自らの心に従い(自灯明)、正しい教えを拠りどころとして(法灯明)
精進していきなさい |
と最後、弟子達に伝えました。
今の時代は 不安やストレスの多い時代だからこそ、
生き抜いていくためには自灯明・法灯明の考え方は 幸福をもたらすヒント になるのかもしれません。
真理は 自らの中 にあるのです。
涅槃図を読み解くことは 自分自身の死の在り方 を考えることであり、
死を見つめること は 今を生きることを見つめ直すこと でもあります。
是非、この機会に 涅槃図(ねはんず)をご覧下さい。
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