コスパ高い生き方|シンプルに生きる|起きて半畳、寝て一畳|単位の語源
高校や大学では、全教科に、決められた「単位」があり、それを履修することを「単位をとる」といいます。
また、重さや長さを測定するときに使うグラム、リットル、メートルなども「単位」と呼ばれています。

この「単位」という語は、禅の修行道場で修業僧一人に与えられるスペースが畳一枚で、そこで坐禅や食事や就寝もするわけですが、この畳一枚の場所のことを 単位 というところから使われるようになった言葉です。
一人一人が 畳半畳で坐禅や食事をし、畳一枚で眠る、
つまり修行道場では「起きて半畳、寝て一畳」という生活が行われています。
畳一畳は大体ですが、丈182cm×巾91cmです。日本人の男性平均身長(171㎝)からすれば、眠れる丈であるわけです。
「起きて半畳 寝て一畳」は、言い換えると 知足(足るを知る)という禅語に通じます。
人間、必要なものはそれほど多くは無く、必要以上に物を持っても、結局使いきれず意味がない。
物の量より、現状に満足しましょう。と伝えています。
本当に必要なものだけを大切にし、身の丈にあった暮らしで丁寧に生きる。 現代風に解釈するなら コスパ高い生き方 となりそうです。
誘惑だらけの世の中ですが、「足るを知る」の気持でシンプルに生きていきたいものです。
センスの良いモノは共通してシンプルです。






「起きて半畳寝て一畳、人が通れば1.5畳、押し入れ戸前でさらに一畳、座卓置けば四畳埋まる」
人が生きるに必要なものは想像するより多く、かつ変えようのないものを持って生きねばならぬ場合がある、という意味の言葉です。通路や扉の前で寝起きすることはできませんがここにも畳を敷かないわけにはいきません。では皆が「自分の持ち分は一畳」と知らん顔したら通路の畳は誰が手入れするんでしょう。「それ」は何のために存在するのか思いを巡らせれば思ったよりも「無駄なもの」は少ないのかもしれません。